わたしたちの年の頃何してた?―大内 学さん《時刻表編集長》に聞く

ミレニアルジャーナリスト企画第1弾③

わたしたちの年の頃何をしていましたか―大内 学さん《時刻表編集長》に聞く

 そういうすごく大変な状況の中で、今まで自分が学んできたことが役に立ったと思ったことはありますか?

 これは若い人たちみんなに伝えたいことだけど、学生の頃にやってる微分積分とか三角関数とか、大人になってから役に立たないじゃんって思うことがあるかもしれない。でも、それを理解して身につけるために、テストに向けて段取り組んで勉強していく。最終的なゴールを設定して準備をしていくことって、今の編集の仕事にものすごく役に立っている。高校生の頃、テストの何週間も前から逆算して、意識してやってました。受験は高校3年生になってから1年計画で。その代わり受験に照準を合わすから、中間・期末はまだテスト範囲の勉強終わってない感じでボロボロ(笑)。「俺の目標はセンター試験だから、受験勉強やっていればもういい」って決めてた(笑)。でもこの時に、目標に向かって行動する訓練がされたと思うんだね。おそらくね、編集の仕事でなくてもどんな仕事であっても、ゴールに向けてスケジュールを作ってやっていくっていうことがものすごく大事なことなんだけど、それは学生の時に身につけられることだな!と。中間テスト・期末テストで、「三角関数将来いらないじゃん」、と思うんじゃなくて、最終目標に向けて計画したことを達成していく、自分なりのスケジュールを組んでいくことが大事なんだなぁって、今すごく思います。微分積分使うから勉強するんじゃないんだよね。

(大きくうなずく)お仕事してて難しいことはありますか。

編集長として大体30人くらいのチームを引っ張っているわけなんだけど、やっぱり人がそれだけいるといろんな考え方の人がいる。考え方が違ってぶつかることがあるわけで。それだけじゃなく、病気で突然抜けるメンバーがいるとか、そういうのは避けられない。そのへんを考慮しながらチームとして安定して進めていくというのがなかなか難しいですね。最近やっていることは、朝パソコンに電源を入れて立ち上がるまでの1分くらいの間に祈ること。「今、この人に助けが必要ってだな」っていう状況の時に、どんな助けができるか、どういう接し方をすればその人が気持ちよく仕事ができるのか、っていうのを考えて、神様からの助けをいただけるように祈るようにしている。そうすると、どうすればいいかっていう答えを受けられて、とってもいい結果が出ることがある。これはすごいな!って思って、継続しています。会社の上司には、祈ってみました、と言っても通じないから、朝1分くらい、助けが必要な人にフォーカスして考える時間を取ってます、というような説明の仕方をしてるんだけど、実際は祈って「これでいいでしょうか。」という神様からの確認をもらえるようにしています。

今の職業に就くために、僕らの年齢の頃にはどんな準備をしましたか。

さっきのスケジュールのこともそうだけど、もう一つは話し方。これは自分でも結構訓練したかな、と。わたしはクリスチャンで教会に行ってるから、20歳の時に教会の宣教師として2年間奉仕活動に携わったんだけど、その時はいろんな人に会ってクリスチャンの教えを伝えることを毎日やっていました。どうやったら自分の伝えたいことを相手に理解してもらえるかってすごく考えたし、どういう風に話すと伝わりやすいかってことを勉強しましたね。話しが上手い人や聞いてて楽しい人の話し方って、自分のとどう違うんだろう、っていうのを研究しました。同じ教会の若い人にとても話し上手の人がいて、彼の会話の切り返しをよく研究したりね。だから、就職の面接の時、面接官と話のキャッチボールをうまくできたんじゃないかなって思います。エントリーは何千人かいたはずだけど、同期入社は7人。話し方、伝えたいことをどう伝えるかっていうのは、面接の時だけじゃなくて就職した後もずっと使い続けることだから、すごく必要な準備だと思います。

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