信子母さんのエッセイ第26回「伸びやかに」

4歳になったばかりのたっくんと、2歳半の花ちゃんはいとこ同士。

先日 我が家に遊びに来てくれていた時のこと。
いつもは仲良く遊べるのに、
その日は波長が合わなかったらしく衝突ばかりしています。

お母さんに注意された たっくんは怒って部屋を出て行きました。
どうやら、別の部屋で泣いているようです。まあ、放っておきましょう。

…と、しばらくすると、たっくんが 平然と現れて言いました。
「わかったよ!さっきはたっくんの中にバグスターがいたんだよ。
バグスターにのっとられてたんだ。バグスターがいなくなったから、もうだいじょうぶ!」
「もう花ちゃんと仲良くできるの?」とお母さんに聞かれて「うんっ!」と、答えるたっくん。

バグスター?????

長女に尋ねてみると、バグスターというのは「仮面ライダー」に出てくるもので、
それに乗っ取られると性格が変わる、というか支配されるらしい(?)

たっくんは心の中のモヤモヤや怒りはバグスターのせいだったんだ!と自分で納得し、
バグスターを追い出してきたのです。

へえ! すごいな。
わたしの中のバグスターも やっつけなくちゃね!

 

続いてたっくん、わたしのライトで遊び始めました。
点けたり消したり、点けたり消したり、点けたり消したり… のエンドレス。
みかねて、「壊れちゃうでしょ。ライトで遊ばないで!」と声をかけると、
たっくんは振り返って言いました。
「あそんでるんじゃないよ。けんきゅうしてるんだよ!」

研究???

そういうことかと、感心するしかありません。

そうこうしていると、花ちゃんが突然大きな声をあげました。
「あっ!ダンゴムシが ねがえりしてる!」

寝返り???

花ちゃんは、目の前で、縮まったダンゴムシが開いてひっくり返り、
動き出した様子を「ねがえりしてる!」と表現したのです。

ああ!と、次女が笑って言いました。
最近寝返りできるようになったばかりの妹・希ちゃんを見ていたからだろうと。

…なるほどね!

子どもたちは、見るもの聞くもの 全てのものから 何でも吸収し、伸びやかに育っていきます。

そして、そんな幼な子を見ていると、少々固まったわたしの心も柔らかさを取り戻すのです。

子どもたちのこの瑞々しい感性が どうかこれからも 伸びやかに健やかに育っていきますように、
と、願わずにはいられません。

いい世の中にしなければ。

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