國司姉妹インタビュー 誰かのために良い人になりたい②

いつも一緒にいる同僚に愛を示すことが、最も大切なことになったと分かち合ってくださいましたが、同僚の他に國司姉妹に影響を与えた人はいらっしゃいますか?

はい、一人の男性の教会員の方です。彼はひ孫さんもいらっしゃるご年配の方ですが、誰かと話す時いつも熱心にその人の話を聞きます。わたしが彼と話す時も、一言も逃さないぞと言わんばかりに、わたしを見て熱心に話を聞いてくださいます。しかも、それは一対一の会話だけでなく、教会で行われる聖書クラスの中でもそうです。現在彼は10代の青少年に教えているのですが、そこにいる一人一人の発言をよく集中して聞いていらっしゃいます。誰に対してもしっかりと向き合ってくださるので、話しているほうにも、聞いてくれているという安心感があります。本当に愛深い方です。家族に対しても優しく接しておられるのを見かけます。

わたしが救急車で病院に運ばれたことがありました。その時に、彼は病院まで迎えに来てくれました。その日は教会の奉仕活動で一日中出かけていらしたようで、わたしたちが電話をかけた時は、ちょうど帰宅したところだったようです。夕ご飯もまだなのに、わたしたちを迎えにすぐに病院まで駆けつけてくださいました。わたしの検査がまだ済んでいませんでしたので、無事に終わるように見守っていてくださいました。結局2,3時間、一緒に病院にいてくださいました。体の状態が快復するようにわたしのために祈ってくださったり、寒くないかどうか聞いて下さったり、たくさん気遣っていただきました。帰りの車中でも、わたしたちを助けるために、何かできることはないか、と尋ねてくださったり。一日奉仕して、夜ご飯も食べていないという状態で、とても疲れていらっしゃったと思います。それでも、わたしや同僚のためにできることをしてあげよう、という姿勢に感動しました。本当に愛を感じました。わたしはその日、彼のように自分を犠牲にして、自分以外の誰かのためにできることを、精いっぱい行えるようになろう、彼のように愛の深い人になろうと決めました。

 

宣教師になって人を愛する、愛を示すことを学んだわけですが、将来の夢は今も英語の先生ですか?それとも他の何かに変わりましたか?

はい、今はツアーガイドになりたいと思います。以前から日本の歴史や他の国の文化との違いに興味がありました。別の地域で奉仕している女性の宣教師を助ける役割を与えられたことがあるのですが、外国人の宣教師もいるので、知らない人に話しかける時のコツなどをわたしの経験から教えたことがありました。困っていることの相談に乗ったりもします。その役割をいただいてから、自分の任地以外の土地に行く機会が増えて、地域ごとに人々への働きかけの方法が違うこと、必要な助けが違うことを知りました。都会と田舎では全然違います。その違いが興味深かったです。地域の街並みが違えば住む人の雰囲気も違い、その違いを考えて、何をするにも一番いい方法を探しました。そんな中でいい結果が出たり、誰かに喜んでもらえた時には、とても楽しく感じました。

わたしは人のために何かすることが好きです。これは宣教師になる前からそうでした。プレゼント選びでは、あげる人のことを考えて喜びそうな物を選んだり、友達が家に来てくれるなら、お菓子を用意して、クーラーをつけて、その友達が好きそうなDVDをセットして一緒に映画を見たり、ご飯の用意をして一緒に食べたりしました。そのような気配りを喜んでもらえると、とっても嬉しくなります。

ですので、ツアーガイドになってその土地の魅力的な部分や異なった文化、見どころなどを、訪れた人に紹介したら面白いだろなと考えました。それを喜んでもらえたら、やっぱり嬉しいでしょうね。特にわたしの地元である山口県のいいところ紹介をして喜んでもらえたらいいなと思っています。

 

もう少しで1年半の宣教師としての奉仕活動が終わりますが、振り返ってみて印象的だったこと、また学んだことを教えてください。

これは、わたしの宣教師生活の中で何度か経験したことなのですが、イエス・キリストの教えを学んでいる人達が変わったと感じる瞬間があります。皆さん、とても明るくなって自信がついたように見えます。それに気づくとき、とっても嬉しくなります。わたし自身、もっと良い人になりたい、成長したいと思ってキリストの教えを学んできましたが、キリスト教を全然知らなかった人に同じ変化を見ると、キリストの教えには人を変える力があるんだと実感します。とても幸せな気持ちを感じることができる瞬間です。

最も学んだことは、「最善を尽くす時に、成功を見られる」です。宣教師は毎日、キリストのことを伝えて奉仕活動をしますが、思っていたような成果が得られないことがあります。うまく人に話しかけられなかったり、話を聞いてもらえなかったり、他の宣教師と比べてしまい辛く感じることもありました。また、うまくいかないことで落ち込んだりもしました。ですが、その時にできることを考えて一生懸命やっていれば、自分ができなかった部分や不十分なところを神様が補ってくださる、と学びました。神様を信頼して自分のできることを精一杯やっていると、どんなに辛かったことでもいい経験へつながります。神様はすべてをご存知だと感じられる瞬間です。

残された宣教師としての時間も、山口県へ帰った後も、やっぱり神様の教えに従って生きていきたいと思います。いつも最善を尽くして全力で頑張りたいです。そして、宣教師としての経験を生かして、いつか山口県でツアーガイドをしたいです。

 

実直にそして熱心に宣教師として活動をしていらっしゃる國司姉妹。始めはコミュニケーションが苦手です、と話されていましたが、それは相手のことを思っているからこそ、出てきた言葉なのではないでしょうか。

同僚や出会った人たちの幸せや喜びを望み、そのために自分は何ができるかを常に考えていらっしゃる女性でした。人に仕えることを喜びとする。それは國司姉妹のとても素敵な一面です。まもなく女性の宣教師に定められている1年半の任期を終えて山口県へ帰られますが、将来の夢を語ってくださった國司姉妹からは、強い希望と活力が溢れ出ていました。「もしツアーガイドになれたら、担当するお客様にも同僚にしたと同じように愛を示して短い時間の中でもお客様が幸せを、神様の愛を感じてもらえたらいいですね」、と話してくださいました。

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