國司姉妹インタビュー 誰かのために良い人になりたい①

今回のインタビューは、現在関東・北陸地区で宣教師として活動をしている國司真由美(くにしまゆみ)姉妹です。出身は山口県下関市。ご両親と一緒に教会に通い、クリスチャンとして育ってきました。高校卒業後大学に進学するも、宣教師になる道を選んだ國司姉妹の当時の思いや、現在宣教師として活動する中で何を感じているのか伺ってきました。

 

宣教師になる前は大学生だったとお聞きましたが、現在は学校はどうしているんですか?

大学の米英学科で英語と英語圏の文化を2年間学んでいました。今は大学を休学しています。宣教師として奉仕活動をするために休学することにしました。休学中にもかかわらず学費を払う必要がなかったことには恵まれました。

 

休学することに抵抗はありませんでしたか?

何も抵抗はありませんでした。2年間一緒に米英学科で勉強した友人が、先に進級や卒業をしてしまうのはちょっと寂しい気もしますが、あまり心配していません。そこまで考えていませんでした。

 

通っていた大学や学んでいた学部を選んだ理由はなんですか?

そうですね。もともと英語が学校の科目の中で一番得意で、楽しいなと感じていました。高校の時に英語部に所属していました。ALT(Assistant Language Teacher の略で外国語指導助手)の先生と仲良くなり、一緒に遊んだり会話をする時に、英語って楽しいなと感じてもっと学びたいと思ったのがきっかけです。通っていた大学は家から通える大学でした。父が見つけ、教えてくれました。近いですし、興味あることを学べるという理由で選びました。

 

大学に入る時に持っていた将来の夢は英語の教師だと聞きましたが、詳しく教えてください。

学校の先生ではなく、塾や家庭教師として英語を教えたいと思っていました。子供達と近くで触れ合えますし、生徒一人一人のレベルに合わせて教えることができると思ったからです。実は、宣教師になる前に家庭教師をしてました。その時、科目のことに限らず、趣味やいろいろなことについて生徒と話し、いい関係を作っていくことができました。学校の先生は一人で30人や40人のクラスを受け持ちますが、中学や高校だと1クラスだけではないですよね?また、生徒たちに一斉に同じことを教えるじゃないですか。ですが、わたしは生徒一人一人と向き合って、その子が理解するまで教えたいと思いました。生徒のペースに合わせて分かりやすく教えることはとても大事だと思っているので、塾や家庭教師の方が、一人一人に合わせて教えることができるだろうと考えていました。

 

そんな夢を持って過ごしていた大学生活ですけど、それを休学して宣教師になろうと思った理由を教えてください。

小さい時から教会に行っていましたから、宣教師として奉仕することは、クリスチャンとしての教えに従うことにつながるとなんとなく感じていました。宣教師になることを他の人から勧められたこともありました。ですから、なんとなくですが意識していました。本当に決心したのは大学に入ってからですね。わたしの姉が宣教師としてハワイに赴任したこととも関係あります。通っていた教会に、以前宣教師として奉仕していた人たちがいて、かっこいいなと思ったのもきっかけですね。彼らが輝いて見えました。彼らの姿や一緒に過ごした時間の影響は大きかったかもしれませんね。わたしも彼らみたいになりたいって思いました。ですから、いつの間にか宣教師になることを意識して決断したんです。

 

宣教師になってからとなる前では、國司姉妹ご自身は何か変わりましたか?

はい、少し変わりましたね。今も昔も神様の教えに従いたいという思いは変わりませんが、以前は、自分を磨きたいといつも思っていました。もう趣味と言ってもいいくらい、常に考えていました。失敗したらもっと良くなるためにはどうしたらいいかと考えたり、気づいたら自分を改善するためのリストを書いていたり。より良い人になれるように頑張ることは、いつも自分の生活の中心でした。きっと両親の影響が大きいと思います。両親は厳しい人たちですが、優しいです。矛盾してますけど(笑)。2人から、礼儀正しくふるまうことと人として成長することの大切さをよく教えてもらいました。

ですが、宣教師になってさまざまな人と関わっているうちに、それが少し変わりました。愛を示すこと、人を愛することは一番大切なことだなと分かってから、自分の中でフォーカスするところが変わりました。自分がもっと良い人になりたい、自分が成長したい、という思いから、他の人のために自分が変わりたい、関わる人のために良い人になりたい、と思うようになりました。

 

何がきっかけで他の人のために変わりたい、成長したいと思えるようになったのか、教えてもらってもいいですか?  

いつも一緒にいる同僚たちの影響が大きいかもしれません。新米宣教師をトレーニングする立場になったことがあるのですが、宣教師の間では「トレーナー」と呼ばれています。トレーナーは、宣教師としてどのように活動したらいいか分からないでいる、任地に来たばかりの宣教師を助ける役目を担います。わたしが担当した新米宣教師は外国人で、日本語もあまり分かりませんでした。その時のわたしは、限りられている自由時間を惜しんで地域で奉仕したり、イエス・キリストの教えを人に伝えることに専念していました。一方で、まだ日本に来たばかりの彼女は、それがとっても難しいと感じていたようです。彼女のペースもありますし、当たり前ですが分からないことだらけです。わたしはそれに気がつきませんでした。彼女はとっても困っていましたが、それをわたしに伝えることができなかったみたいです。ある時、ふと彼女のそのつらさに気がつきました。

別の機会には、宣教師として改善できる部分を同僚に教えることもあります。それは大切で正当なことなのですが、その時にこそ優しく思いやりを持って助け、教えることが、とっても大切だと学びました。世の中には正しいことがたくさんありますけど、愛することは一番大事だと実感しました。もちろん失敗もありました。厳しくしすぎてしまったり、思いやりが足りなかったことに後から気づいたり。宣教師の仕事には、キリスト教について学びたい人に分かりやすく教えることや、宣教師のルールを守ることがありますが、何が本当に大事かを考えた時、結局はいつも一緒にいる同僚に愛を示すことが一番である、と実感しています。聖書の中に、「あなたがたに愛(慈愛)がなければ、何の価値もない」(モルモン書モロナイ書7章46節)というフレーズがあります。そこを読んでから同僚を愛することを最も大切にするよう意識したら、もっと幸せを感じられるようになりました。

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