ハンコック長老インタビュー① いじめっ子だった過去

先祖代々教会員の由緒正しい家庭に生まれたハンコック長老ですが、以前は教会に不真面目でいじめっ子だったそうです。どのようなきっかけで改心し、今どのような思いで伝道しているのかインタビューを行ってきました。

 ハリソン・ハンコック長老:アメリカ、ユタ州プロボで生まれ、テキサス州で育つ。四人兄弟の長男。今は家族から離れ、日本の近畿・四国地域で宣教師として活動している。

➖➖ 20歳になってどんな気持ちですか

少し変な気持ちです。頭では伝道に出たころの18歳のままの気分。この2年間たくさん変わり、たくさんの事を学びましたが、歳をとっていく実感がありませんでした。伝道生活は前の生活とは違っていたので、気づかないうちに月日が経っていました。19歳になった時は全然気にしなかったけれど、20歳は一つの節目でもあるのですごく変な気持がします。

➖➖ もう数ヶ月で伝道が終わりますが、どんな気持ちでこの2年間を過ごされましたか

伝道中すごく解放感を感じました。勉強や他では経験することのない方法で、自分の考え方や感じ方が、以前とは変わりました。自分の信じていることを、毎日実践する時間になっています。上手く説明できませんが全身全霊が変わるような経験です。

 

➖➖ 長老のご家族は先祖代々末日聖徒イエス・キリスト教会の会員だと聞いていますが。

はい。それが、面白いことに、わたしの先祖は教会の設立当社までさかのぼることができます。5代前の曽祖父、ソロモン・ハンコックは子どもの頃、教会の初代の指導者ジョセフ・スミスと一緒に遊んだ仲でした。1830年、ジョセフ・スミスが預言者になり福音を彼に紹介した時には、それを受け入れました。後に、土地を追われた聖徒たちとともに、ユタ州へ旅をしました。最後は、そこで亡くなったと聞いています。

➖➖ 先祖との繋がりを感じていますか。

先祖との繋がりは強く感じています。伝道前、わたしの体に腫瘍が二つ見つかりました。一つは膝にあって、もう一つは右耳裏の後頭部にありました。伝道前に後頭部にある方を手術しました。手術を受けた時、早期の快復を願って父が祈ってくれました。「わたしの先祖がわたしと共にいて見守ってくれる」と言われました。この祈りがきっかけであの日以来、彼らの存在をとても近くに感じています。

➖➖ 教会から離れてしまった時期があったと聞きましたが、再び戻ってくるきっかけとなったことはなんですか。

14、15歳から17歳にかけて教会から離れていました。その当時は教会が嫌いで、会員をいじめていました。良いものであると思ってはいましたけれども、神様の助けなしに自分だけでやっていけると思っていました。とにかく、自分らしく生きたかった。教会がわたしの自由を奪っている気がしたのです。それが理由で、わたしは教会を離れて、嫌な行為までしてしまったのです。

あまり良い気持ちがしなかったのを覚えています。とても自己中心的になっていました。友達を全員無くし、その中の一人はわたしのせいで教会にも行かなくなってしまいました。高校も退学になりかけていました。すでに2度も警告されていたのに、3度目を目の前にして、両親ともよく喧嘩をしてしまったものです。

そんな中、ある夜、わたしは祈りました。いくつか悲しく思っている事もあったので、神様に二つの質問をしました。

一つ目は、「あなたが本当に存在しているのなら、なぜここにいないのですか。なぜわたしは一人ですか。問題を抱えたわたしを助けてくれるはずじゃないのですか」と尋ねましたが、答えを得られませんでした。

そして二つ目に、「あなたはわたしを知っていますか」と神様に聞きました。少し時間がかかりましが、神様は実際に耳で聞こえる言葉でわたしに答えてくれました。心を打たれるようなとてもプライベートな返事で、決して忘れることのない経験です。あの時はただ、ただ、泣きました。

そして、過ちの行動を全て反省し、傷つけた人たち全員に謝るように言われました。ですので、わたしは傷つけた人たちを一人一人訪ねて謝罪しました。

一番辛かったのは、教会に来なくなってしまった友人への訪問でした。わたしは一人で彼の家に向かいました。彼は一人っ子で、当時彼の両親はニューヨークにいましたので、変わりに彼のおばあちゃんに話をしました。その後、友人と話をしましたが、泣きながら自分がしてしまったひどいことを謝り、「神様が僕たち二人に戻ってきて欲しいと感じているから、一緒に戻らないか」と聞きました。彼は「いいよ」と答えてくれました。そして、その週の日曜日から再び、わたしたちは一緒に教会へ集い始めました。その時、初めて自分の過ちを赦(ゆる)してもらえたと感じました。もちろん、学校も無事に卒業できました。

 

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