三つ子姉妹インタビュー 香山三姉妹それぞれの巣立ち②

若い女性宣教師の影響

次女の澪子さんが高校2年生だった時、通っていた教会に初めて女性宣教師たちがやってきました。彼女たちの熱心な姿に憧れたと言います。高校卒業後は、保育士をめざして通信大学に通いながら、アルバイトをして宣教師になるための資金を貯めました。2015年から2017年の七夕まで宣教師として奉仕ていました。憧れの宣教師の体験はどうだったのでしょう。

 実際に宣教師になって変わったことはありますか。また、目標としていた女性宣教師になれましたか。

澪子:「目標としていた宣教師にはなれましたが、難しい部分もありました。教会の若い子たちや同僚と接する中で、仲良くできる人とそれが難しい人がいました。それも今では良い経験だったと思います。それによって価値観が変わったというか、人を見る目が変わりました。誰でも自分なりに頑張っているんだと知りました。感謝というか。自分のことよりも他の人に全力を捧げられる人はすごいと思いました。自分もそうなりたいなと思いました。充実した経験でした。」

同年代の影響

今年の8月末に任期を終えた園子さんの場合は、最初から宣教師になりたいわけではありませんでした。きっかけは高校生の時に参加した教会の若者の集まり。たくさんの人から神様に対する彼らの信仰の強さを感じて、少しずつ宣教師になるのもいいかもしれないと思うようになったそうです。奉仕活動に出る以前は、しばらくの間教会に行っていない時期もあったため、宣教師になると決めたときは不安を感じていたそうですが、宣教師になる準備を妹の萌さんにつきっきりで手伝ってもらったり、家族に本気で心配してもらえたことで諦めず頑張ることができたと話していました。

自分を変えた経験

宣教師になって自分を変えた出会いや忘れられない出来事がありましたか。

園子:「自分が一番成長したのが函館にいた時でした。函館に行ったのは宣教師になって半年たった時でした。初めて外国人の同僚と一緒で、また、わたしが先輩になると聞いて不安でした。でも、その人とすごく意気投合して、奉仕活動もすごく楽しくできました。

その後、新しくきた宣教師をトレーニングする立場になりました。何も知らない人に教える立場になった時に、自分が同じ状況で宣教師になった時のことを思い出しました。その時初めて、自分を育ててくれた先輩の気持ちが理解できました。

 

もう一つの経験は、2人のおばあちゃんとの出会いです。姉、妹というお二人は、お姉さんの方はリウマチを患っていて、妹さんの方はパーキンソン病をお持ちでした。

彼女たちは助けが必要でした。家の中もずいぶん荒れていたので、わたしたち宣教師が助けに行きました。助けているうちに、これだけ大変な思いをしている二人には絶対にキリストの教えが必要だと思いました。わたしたちの信じている思いを伝えるためには、まず仲良くなって、信頼してもらわなければと思いました。何度か通ううちに、ちょっとだけキリストの教えを分かち合ったり、時には聖書から読んでみたり、お祈りをしてみたり。お二人はそんなわたしたちの思いを受け入れてくださいました。

ある時、わたしたちのどっちかが別の任地に行くかもしれないことをお伝えしたら、異動前の最後の日曜日に教会に来てくださったんです。妹さんは、薬のおかげで最初はとても調子がよさそうだったんですが、薬が切れてくるとだんだんろれつが回らなくなったり、歩けなくなったりとぐったりしてしまいました。途中で帰らなくてはならなくなったんですけど、そんな状態でも教会にきてくれたのが本当にすごいなと思いました。

2日後にお二人を訪問して感謝を伝えました。「来てくれて嬉しかったです」って言ったら、「わたしらもあなたたちの頑張っている姿を見て嬉しかったわ。あなたたちから神様の愛を感じたわ」って言ってもらえて、すごく嬉しかったです。

函館を去る前に園子さんと同僚は、字が読みづらいと言っていたおばあちゃんたちに、折り紙で聖句カレンダーを作ってプレゼントしました。その日めくりカレンダーをお二人は喜んで受け取ってくれ、毎日読み、お祈りもしているのだと、園子さんは嬉しそうに話してくれました。

澪子さんは人前で話をするのが苦手でしたが、たくさんの人と接することで緊張を克服でき、笑顔が増えたと喜んでいました。「全てのことには意味があります。わたしはイエス・キリストの教えを通して本当に幸せを感じています。誰もが同じように感じることができます」と話してくれました。萌子さんは2017年12月1日に任期を終えて帰ってきます。それぞれ成長して帰ってくる3人姉妹をお母さんも誇りに思っていることでしょう。今後3人は別々の人生を歩むことになりそうですが、どこにいても「一緒」だという絆がますます強くなったことは間違いなさそうです。

 

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