ハンコック長老インタビュー② 若くても出来ることがある

➖➖ 伝道に出ると決心したのはどうしてですか

よく聞かれる質問です。わたしの答えはいつも簡単です。「そうしなさい」と神様から言われたからです。教会に戻ってから、次々と奇跡が起きました。ある事柄が非常に強い印象で心に残りました。最初の何回かはその印象を無視したのですが、3週間同じことを、同じ時間に、毎日強く感じたのです。最終的には、仕事を辞めて、受かった大学へ行かないことを伝え、そして自分の選んでいたキャリアへの道を中断して伝道へ出ることに決めました。難しい決断だったので、最初は何度も無視しましたが、最後には受け入れることにしました。受け入れた時は疑いがなくなり、穏やかな気持ちを感じました。そこからは事が早く進み、3週間後には、日本へ伝道に行くことになりました。

―― 良いものを選択したけれど、それとはまた違う道を進むように神様が導いたということですか。そういった神様の促しに従うと、やはりすべてが上手くいくのですか。

一緒に働いてきた宣教師たちを見て気づいたのですが、彼らの多くは素晴らしいアイディアを持っていて、自分が立てた計画を実行するのに積極的です。ですが、神様のアイディアは、わたしたちのアイディアよりはるかに優れたものです。わたしたちに奇妙で難しいことを求めたりなさいますが、それに従うと必ず奇跡が起き始めるのは確かです。

➖➖ 教会に行っていなかった時期に、自分の自由が奪われていると感じたと話されていましたね。神様の教えを受け入れる時に、生活や習慣の変化が求められる場合がありますが、同じような問題に直面している人にメッセージはありますか。

とにかく神様からの促しを感じたと思ったら、どんなことであろうと行ってみることです。この件に関してわたしが学んだのは、理屈は関係ないということです。わたしたちの考え方と神様の考え方は異なっています。わたしがいつも言うのは、「こればかりは従ってみないと、一生分からないよ」と。誰もあなたの自由を奪おうとしていませんし、自分の自由を奪うのはしばしば自分自身であったりします。神様の教えを理解したいのであれば従ってみるしかありません。試してみてください。試すかどうかの権利は、みなさんにあるのです。タバコをやめた人や他の常用癖をやめようと努力してきた人々を見てきましたが、1週間頑張っただけでも違いはありました。人がそうやって変わっていく姿は素晴らしい奇跡です。

➖➖ そのような経験をした身近な人のお話をシェアしていただいてもいいですか。

今一人の女性がイエス・キリストのことを学んでいて、彼女は知恵の言葉の戒め※1に苦戦しています。20年以上続いた習慣をやめようとしています。とっても苦労していますが、彼女はやめる努力をしながら、祈り、聖典を読んでいます。わたしは、祈って聖典を読むように進めますが、何についてお祈りをし、どこを読み、どう考えるべきか、決して助言しません。彼女自身が必要とする事柄について祈り、必要としていることを聖典でみつけています。一日6回だった習慣も、今では週1、2回に減りました。ゆっくりだけれど、彼女はとても頑張っています。それを見守るのが嬉しいです。

➖➖ ハンコック長老自身に難しい経験があったことで、同じような問題に悩む人たちの気持ちを理解しやすくなったと思いますか。

もちろんです。心を変え、行動を変えるのは非常に難しいことだと学びました。けれども、パーティーをすることは難しくないし、飲んだり、良くないものに手を出したりすることはそんなに難しくないのです。他の人も一緒にやっていたら、なおさら簡単にできてしまいます。

以前、バプテスマ※2を受ける決心をした親友がいました。彼は順調に準備していましたが、知恵の言葉※1のことで問題がありました。それは、彼の周りの人たちからのプレッシャーによるものでした。日本の習慣で、新しい人が仕事にやってくるたびに、仕事場のみんなで飲みに行かなくてはならなかったのです。彼はいつもそこで知恵の言葉を守ることができませんでした。彼にやめるように勧めてみました。彼は、「自分だけならやめられるけど、人と一緒にいたらできない」と言っていました。わたしは彼に一つの質問をしてみました。もし、自分が神様の前に立ち「出来る事は全部しました。あの人たちが周りにいる時以は・・・」と話さなければならなかったとしたら、どんな気持ちになりますか?と。彼はそうだねと頷き、飲酒をやめることにしました。

その後、周りは彼に好意的でなくなりました。中傷しました。彼はからかわれたり、物を奪われたりと、とてもひどい目にあいました。でも、彼は「神様が共にいてくださるなら、僕はこのまま頑張れる」と言いました。本当にかっこよかったです。

 

➖➖ 伝道をしているといろんな歳の人と出会いますよね。神の教えや人生の幸せの秘訣を語るには若すぎると言われませんか。

そうですね。「君はまだ18、19、20歳ぐらいだろう?車の買い方すらまだ分からないだろう?」と言われたりしますよ。確かに知らないです(笑)。世の中のことはよく知りません。でも、わたしは心のことは分かるし、傷つく気持ちやストレスがたまる気持ちだって分かります、といつも伝えています。もう一踏ん張りができない辛さだって分かります。他の人と同じレベルではないとしても、相手の辛さに共感できる共通点って必ずあります。わたしは神様の教えを試すことで助けられてきました。誰もが同じように試せば、その人の必要なレベルに応じて神様から助けが得られると信じています。

※ 1 知恵の言葉の戒め:良心にもとづいてわき起こる思いやインスピレーションに敏感になるため、意識を覚醒したり阻害するものを避ける目的で与えられたものです。
※2 バプテスマ:クリスチャンになるために受ける儀式です。洗礼とも呼ばれます。

 

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