モルモン×人々インタビュー

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対談 Orangestar × M.B 通算1,500万回再生の音楽動画クリエイターがヒットの裏側を語る⑩

By | 2017-09-20T19:22:10+00:00 2017年9月20日|Categories: モルモン×人々インタビュー|

動画再生回数1,500万回以上「未完成エイトビーツ」のボカロP:Orangestarと,タッグを組んでヒットを放つイラストレーターM.Bが, 今だから語る制作秘話 Session 10 『快晴』と後日談 Orangestar:というわけでイイ感じに終わった対談というか、やっぱり終始ただの雑談でしたけど。(笑)この雑談をしにM.Bさんの家に行ったのがまだ5月で今9月なのでもう既に結構経ってますね。 M.B:皆を代表して俺に盛大なツッコミをさせてくれよ。 Orangestar:なんですか。 M.B:いやまだおったんかーい!(笑) Orangestar:そう、僕の中ではもう7月には旅立ってるつもりだったのでDAYBREAK FRONTLINEを投稿して4月にライブやっておしまい!って感じだったんですけど渡航ビザの関係で思ったより出発が延びたので、じゃあライブでやったあれも最後ちゃんと動画化して投稿しようかってことで『快晴』を投稿して、今も後日談なんか語っちゃったりしているわけですけど。 M.B:なるほどね。 Orangestar:なので僕の中ではあの動画は番外編というか後日談というか、そういう立ち位置ですね。だから動画も普段よりちょっと遊んでみたり、内容についてはあの通り、イントロと詞に全て捧げました。 M.B:なるほどなるほど。じゃあ、締めて歌詞的にも快晴はみんなへの別れの挨拶として丁度いい感じになったわけだ(笑) Orangestar:そうですね(笑) M.B:旅立っていく前に皆に言いたい事はありますかね。 Orangestar:M.Bさんがそのうち個人の画集を出すと思うのでその時はぜひ買ってやってください。皆さんお元気で!またね、Sky Arrow ! M.B:最後に俺を立ててくれた(笑)。 またね、Sky Arrow ! 「快晴」2017年8月 番外編 編集者から: 10回にわたりお届けしてきましたOrangestarさんとM.Bさんの連載,お楽しみいただけましたでしょうか。 Orangestarさんの発言のとおり,お二人の対談を収録したのは5月の風強い日でした。第3回のイメージカットにあるように,しっかり撮影機材を持ち込んでの収録でしたが,現場でまさかの顔出しNG宣言,急遽ご覧のような写真でお届けすることとなりました。 お二人は,有名になりたいとか顔を売りたいとかではなく,作品そのもので世の中に影響を与えたいと考えているようです。それはインターネットを主戦場とするデジタルネイティブ世代に特有の感覚なのかもしれません。 M.Bさんには,毎年,教会が若い世代向けにリリースするクリスチャンミュージックアルバム「Youth Music 2017」から1曲,ミュージックビデオの原画を描いてもらいました。M.Bさんのプロフィールにあるイラストはこの原画の1枚です。若い世代を中心に広く共感を集めるプロフェッショナルとして,お二人のアドバイスを頂きながら制作したMV「癒しの水」。特別ボーナストラックとして,お聴きください。 「癒しの水」Youth Music 2017 前のセッション [...]

対談 Orangestar × M.B 通算1,500万回再生の音楽動画クリエイターがヒットの裏側を語る⑨

By | 2017-09-21T12:30:08+00:00 2017年9月20日|Categories: モルモン×人々インタビュー|

動画再生回数1,500万回以上「未完成エイトビーツ」のボカロP:Orangestarと,タッグを組んでヒットを放つイラストレーターM.Bが, 今だから語る制作秘話 Orangestar: 19歳。音楽プロデューサー(ボカロP)。 両親ともクリスチャンの家庭に育つ。自身も幼い頃から家族とともに教会に通う。 高校時代をアメリカのユタ州で過ごす。そこですでに趣味として創作していたボカロ曲に熱中し次々に作品を作る。 イラストレーターのM.Bと出会い、コラボレーション作品がニコニコ動画を中心に人気を集める。 2015年にメジャーデビューを果たし,ファーストアルバムは現在までに1万7,000枚を売り上げるロングセラーとなっている。 M.B作「癒しの水」 M.B:20代のイラストレーター。両親がクリスチャンの家庭に生まれ、自身も教会に通って育つ。 イラストレーターとして独学し,作品の持ち込みから、ゲーム系のイラストレーターとして出発。兄を通してOrangestarと出逢い、同じ教会の会員で、クリエイターであることを知る。そこで意気投合し、Orangestarの書く楽曲にイラストを付けるという共同制作を開始する。 Session 9 名前の由来。夏。そして未来。   M.Bの意味は? M.B:あるバンドの歌っている曲から取っているんです。The Killersっていうアメリカのバンドなんですけど,ボーカルの人がクリスチャンで。彼らがメジャーデビューした曲が「Mr. Brightside(ミスター・ブライトサイド)」っていう曲で。 そのボーカルの人、本人の経験かちょっとわかんないんですけど。付き合ってたカップルがいて,女性の方が浮気したのかな,あるいは結婚したのかな,不倫なのかな,わからないんですけど,そのときに男性の方は非常に苦しんで。いろんな嫉妬とか怒りの気持ちがすごい。でも,ブライトサイド,光の方へって訳していいのかな,その気持ちに従わないとって。何かすごいかっこいい歌だなと思って。別に全然日常生活の,目立たない,別にヒーローでもなんでもない,小さなことなんですけれど。 非常にそういう,ね。現実世界で生きて行くときってさ,小さな壁がたくさんあると思うんだけど,その強い気持ちになって生活するのはかっこいいな,と思って。そして、ただの絵描きじゃなくて,それを自分の私生活(の指針にする)っていう意味で,かっこいいと思ったその曲,ミスター・ブライトサイドの最初のMとブライトサイドのBを取りました。つまるところ,このM.Bというのは僕の,絵描きとして,そして人として,志を持ってやっていくんだという決意が含まれた名前ですね。(笑)Orangestarは名前の通りそうありたいという? Orangestar:うん,ま,最初は,正直な話だと,『未完成』というワードがもともと好きで。ニコニコのアカウントを作るときに名前何にしようと思って,ちょうどそんな言葉遊び(未完成→蜜柑星→Orangestar)を頭の中でしてた時期だったんで,それを名前にしてみようと思って。別にその名前で活躍するつもりはなかったんですけど。そもそもニコニコ(動画)で売れるつもりははなくて,下積み時代の感じだったんです。だからオレンジスターって,何となくその当時あった頭の中の言葉遊びを名前にして。 M.B:何となくだったんだ。(笑) Orangestar:だってそもそも当時は,『未完成』という言葉は特別何もなくて,後から『未完成タイムリミッター』を投稿したり『雨き声残響』を投稿したり。『未完成』っていう言葉に意味がついて,クリスチャン的な意味で見ても,未完成っていうのはまだ成長の余地がある,ずっとね。どこかの雑誌のインタビューで語ったら、勝手に編集の人がかっこいいキャッチコピーをつけてくれて,進化し続ける未完成とか(笑)かっこいい!(笑)ね。 じゃあそういうことにしようかって。(笑)で,やっぱり,人生の中でずっと成長し続ける。うん,完成したと思ったら、そこで成長止まっちゃうし。   ふたりの曲は夏のイメージが強いのはなぜ? Orangestar:僕,夏生まれだし夏が大好きなんですよね。夏には一番楽しいイメージないですかね。僕だけかな。 M.B:俺もあるね。 Orangestar:一番盛り上がってるイメージがある。季節的に。 M.B: 太陽が元気で(笑)。俺は体調的に夏が一番きついんだけど,それでも絵としてもやっぱり夏っていうモチーフが一番,入道雲とかすごい元気で,青空が広がって。 Orangestar:何というか,ひとつの持ち味というか,空の描き方が,(M.Bさんが)いい空を描くんですよね。空を描く上でもやっぱり夏の空って特別じゃないですかね。 M.B:痛快だよね。痛快で爽快だよね。 Orangestar:夏の空とか,記号としてわかりやすいですよね。 M.B:うん,俺もなんか、青春て感じがするんだよな。他に夏にこだわる理由あるかな。好きだから(笑)。 Orangestar:好きだから(笑)。結論を言うと僕が夏が好きだから。   これからのこと。 M.B:アニメにはすごい力がある。キャラ動いて喋って音楽ついて。 Orangestar:その表現の幅がね。今は別にひとつの完成形として1枚のイラストと音楽だけの動画を発表しているけれど,まぁ,それがひとつシンプルな形で,ニコニコ動画として見やすい形だなぁと思っているんだけど。やっぱり作品として作るにはもっといろんな表現があるだろうし,その上でアニメーション。何だろう,世にあるようなアニメーションを作りたいっていうのとはまた違って,表現としてのアニメ。今の延長ではあるんですけど。 『アスノヨゾラ』は動きがあって,あれはやっぱ強いと思うんですね。あんな感じで,あれよりはもっとちゃんとアニメにするんですけど。そういう上でも,何て言うんだ? 才能っていうか,それを持っている人,同じ志を持っている人を。今はふたりで活動しているけれど,ふたりにこだわっているわけではなくて。 M.B:それはそうだね。特化した人がいたらそれはもう。 Orangestar:一緒に目指せる人がいたら歓迎してもっと。 M.B:精鋭チームを作ろうかとか言ってる(笑)。名前何にしようかとか。 Orangestar:そうそう。総合的なアニメーションができたら強いなぁって。それも公開の仕方も動画に,サイトに投稿するだけでなくて。 M.B:ね,もっと広く。 Orangestar:上映会みたいな。音楽とかもやっぱり,鳴らし方もそれ専用の公開手段を作るような。 M.B:もう考えたら楽しくて仕方ないよね。 [...]

対談 Orangestar × M.B 通算1,500万回再生の音楽動画クリエイターがヒットの裏側を語る⑧

By | 2017-09-21T12:30:20+00:00 2017年9月15日|Categories: モルモン×人々インタビュー|

動画再生回数1,500万回以上「未完成エイトビーツ」のボカロP:Orangestarと,タッグを組んでヒットを放つイラストレーターM.Bが, 今だから語る制作秘話 Session 8 活動休止 Orangestar:活動休止。通っている教会の宣教師※1として2年間奉仕に行くんです。それはボカロPを始める前から僕の中では決めていて。だから活動中止というより,一旦予定を元の列に戻してという感じですね。目的はもちろんたくさんの人に会って、クリスチャンの価値観を伝えること。 あとは一旦活動を休止すること自体が目的でもあったり。最高傑作として、ちゃんと満足いくものがひとつ残せたし,キリもいいし,年齢も高校卒業してちょうどいいし。で,一旦活動を休止することで,自分の創作意欲を補給する,そういう意味もあったり。一回離れてゆっくり考えてみる時間もほしかったし,そういう意味でもやっぱり活動を休止することが目的で活動を休止する。(笑) あとは人と話す力をもうちょっと,メンタル的な修行にもなるかなって。兄貴も今,同じ事やっているんですけど,内面的に変化してるなというのが、すごい毎週メールでわかるんですよね。たまに添付されてくる写真とか見ると、誰だこいつ!ってくらい楽しそうな顔してて。だから,うん。(笑) M.B:楽しみだね,2年後。より磨きがかかったものを作ってくれるんじゃないかな。 Orangestar:うん,作品を作る上でも一回,休止というより訓練期間ですよね。もっと良い作品を作るための。 M.B:作品作りは一生やっていくもんね。 Orangestar:うん,そのための2年間なんか,安いもんですよね。(笑) M.B:むしろ特別な経験だから。それでしか得られない,いろんな視野とか、何かあるでしょう。 Orangestar:あとは英語ですね。カリフォルニア州のリバーサイドっていうところに行ってくるんですけど、その間は嫌でも英語を話さなきゃいけない環境になるだろうし、留学だけじゃあそろそろ忘れそうだなぁって。(笑) M.B:英語必要だよね。 Orangestar:英語は絶対に使えるようにしたいし。基本的にいいことしかないから。それが活動休止の理由かな。(笑)M.Bさんのほうは技を磨いて待っている? M.B:そうですね。だから今年もいろいろ目標持ってて,今年はイラスト集出したいなぁと。 Orangestar:個人のイラスト集をついに! M.B:そう。仕事もちょっと今,お休み期間で。ま,Orangestarくんも休止するし,まさにこの時期がベストかなと。 Orangestar:今まで仕事の絵だったり,僕の頼んだ絵だったり,バック描いてたから,ついに自分主催でね,一回やったほうがいいですよね。 M.B:それに何だろう,仕事に向いているか向いていないかってあれね。俺は結構半々なんだけどね。Orangestarくんは完全に自分でやっていくタイプだから、納期とかに縛られるの苦手だと思うんだけど。 まぁ俺も一応,ゲーム系とか制作歴そこそこあるから,60%くらい自由にやりたい人かな。40%はまぁ(仕事)って感じで。 Orangestar:イラスト集。 M.B:その60%くらいを形にしようかなと。(笑) Orangestar:いや,絶対売れると思う。 M.B:たぶん,集大成をね。普通,仕事休んでこういうの作らないから。本当に自分の精一杯を……もちろん使い回しとか一枚もなく,いわゆるイラストのテーマとかも考えて,見た人がどういうことを感じてくれるかとかも考えて,シンプルにね。そしたらすごいの出来るでしょ。(笑) Orangestar:見えますよね。 M.B:そのつもりなんだけどね。だってね,シフトも休んでそれに注力するわけだから,絶対いいものを作りたいよね。 Orangestar:うん。だから(活動休止は)M.Bさんにとってもいい機会ですよね。って,僕が言うのもアレなんですけど。(笑)   ※1 宣教師としての奉仕活動:モルモンの若者たちには教会の宣教師として奉仕活動する機会が与えらている。多くは20歳から25歳までの若者で、高校を卒業後に大学を休学して奉仕している若者が多い。中には、自国を離れ海外で活動する若者もいる。詳しくは http://mormon.jp/宣教師/ を参照。   Session 9 「名前の由来。夏。そして未来」につづく。 次回の更新日は9月19(火)の予定 前のセッション 次のセッション

対談 Orangestar × M.B 通算1,500万回再生の音楽動画クリエイターがヒットの裏側を語る⑦

By | 2017-09-21T12:30:30+00:00 2017年9月15日|Categories: モルモン×人々インタビュー|

動画再生回数1,500万回以上「未完成エイトビーツ」のボカロP:Orangestarと,タッグを組んでヒットを放つイラストレーターM.Bが, 今だから語る制作秘話 Orangestar: 19歳。音楽プロデューサー(ボカロP)。 両親ともクリスチャンの家庭に育つ。自身も幼い頃から家族とともに教会に通う。 高校時代をアメリカのユタ州で過ごす。そこですでに趣味として創作していたボカロ曲に熱中し次々に作品を作る。 イラストレーターのM.Bと出会い、コラボレーション作品がニコニコ動画を中心に人気を集める。 2015年にメジャーデビューを果たし,ファーストアルバムは現在までに1万7,000枚を売り上げるロングセラーとなっている。 M.B作「癒しの水」 M.B:20代のイラストレーター。両親がクリスチャンの家庭に生まれ、自身も教会に通って育つ。 イラストレーターとして独学し,作品の持ち込みから、ゲーム系のイラストレーターとして出発。兄を通してOrangestarと出逢い、同じ教会の会員で、クリエイターであることを知る。そこで意気投合し、Orangestarの書く楽曲にイラストを付けるという共同制作を開始する。 Session 7 シンプルに M.B:この先の作品について以前よりもちょっと考える機会があるよね。作品の方向性について。 Orangestar:そうですね,現在進行形でいろいろと。 M.B:最近の結論としてはやっぱ,シンプルなこととハッピーエンド。 Orangestar:うん。僕はもともとシンプルな方が好き。 M.B:シンプルな面については深いとこついてるよね。教会の教えにもあったし……シンプルって真理,真実だなって思うくらい、世の中煩雑だからさ。奇抜なものが増えているし,評価を得るためにごちゃごちゃしたものが増えているんだよね。で,大体そういうものの内容はネガティブなものとか,今の世の中に何だろう,もうどうしようもねぇみたいな(笑)……もう最悪な世の中だっていう印象を受ける。 シンプルっていうのは俺らの方向性に合致してて,自分たちの信じているところっていうのはかなり大きいと思うんだけど。みんなもいいことはいいって感じるし,微妙なものは微妙って感じるはず。ただそれがあまりにもあふれていて、みんなだんだん麻痺しているところがあると思うんだ。俺らは,いいものはいいっていうのを,何がいいかっていうのをはっきり理解しているつもりだから。 Orangestar:あとシンプルなもののほうが聞ける,聞いている人の幅が広くなるというか。 Orangestar:最近作った『回る空うさぎ』っていう曲があるんですけど。 「回る空うさぎ」2016年11月 Orangestar:この曲は最初から最後までピアノ伴奏に歌が入るだけで、僕の中で一番シンプルかなと思うものなんですけど。 今、祖父母と一緒に住んでて,曲を作っていると,なんかあんまり,そもそも音楽とかに興味ないみたいで。一応、応援はしてくれるんですけど,「よくわからないねぇ」って。でもこの『回る空うさぎ』は,僕が音楽を流しながら動画作っていると,おばあちゃんが「それいい曲ね」って初めて言ってくれて。嬉しかったですね。 M.B:ピアノと言ったら,セカンドアルバムはピアノメインだったね。 Orangestar 2nd ALBUM SEASIDE SOLILOQUIES Orangestar:うん。 僕自身ピアノが好きで前からピアノメインで一枚作りたかったのもあるし、ピアノの音色って、やっぱり誰が聴いても”良い”じゃないですか。 M.B:そうだね,かなり毛色を変えて振り幅の広い層の…… Orangestar:いろいろ僕らの中でも,方向は定まりつつも作品は残せてなかった時期で。でもやっぱシンプルにいこう、ってことでのセカンドアルバム。今オリコンで15位,週間26位。 M.B:方向性としてはね,スカイプとかでよく熱く語り合っていた通りなんだけど,クリスチャンとしての部分もかなり大きい。 Orangestar:クリスチャンの価値観を歌詞の中に,一般の人にもわかる言葉で(表現している)。教会で教えられたことはたぶん体に染み付いているものだろうから,意図的にというわけではないと思うんだけど。翻訳作業みたいなところはありましたね。 M.B:うん,そうだね,それはあったね。 Orangestar:作詞する上でもそう。そういうこと(クリスチャン的な価値観)を一般の人にわかる言葉で。それが1番強いのは『DAYBREAK FRONTLINE』。これは作詞,今までで一番考えながら作ったんですけど。 「DAYBREAK [...]

対談 Orangestar × M.B 通算1,500万回再生の音楽動画クリエイターがヒットの裏側を語る⑥

By | 2017-09-21T12:30:39+00:00 2017年9月12日|Categories: モルモン×人々インタビュー|

動画再生回数1,500万回以上「未完成エイトビーツ」のボカロP:Orangestarと,タッグを組んでヒットを放つイラストレーターM.Bが, 今だから語る制作秘話 Session 6 M.B の苦悩 意気投合し次々と作品を作るふたりだが意外にも性格は正反対。Orangestarは寡黙な性格でありながら,小学生の頃は自作カードゲームに自分ルールを作って友だちの間で流行らせ,高校卒業後はアメリカのあちらこちらを旅する積極派。M.Bは流暢な会話でOrangestarをリードするも,子どもの頃から表舞台に立つよりも陰で支える立場を好み,石橋を叩いて渡る慎重派。   Orangestar:僕は自分が主催の作品じゃないと「あぁ……」ってなる。だからふたりでやるときには僕の頭にあるものを全部絵で描いてもらうみたいな指示して,何回も見て、ディテールが違うとかすごい指示して。これやっててイヤになんないのかなってずっと思ってたんです。僕だったら絶対僕みたいな人と組みたくないですもん。(笑) M.B:俺も,(Orangestarが)俺みたいな人だったらお互い譲り合っちゃって作品作りは難しかったかもしれない。お互い正反対みたいなところがいいんだよね。補い合ってる感じで。俺らはやっぱり出会うべくして出会ったんだなって思う。 運命的な出会いを確信していながらM.BにはOrangestarに話していない苦しみがあった。     M.B:人間的に成長したって言ったらね,実はね,Orangestarくんの知らないところで葛藤があって乗り越えた部分があってね。 アルバム,ファーストアルバム出すあたりから,俺が年上でそこそこ(年が)離れてて,俺はその,自分と活動している年下の人が脚光を浴びてたくさんお金をもらう。それに関して,ほんとつまらない意地なんだけど,俺のほうが年上で,人生いろんなことがあって,大変でって。お金のことに関してね,なんかいろんな嫉妬とか葛藤が一時期あったんだよ。 Orangestar:あぁ……そうなんですね。 M.B:俺も人間だから。(笑) これはね,俺はすぐに乗り越える必要があると思った。これから一緒に活動していく上で。それで俺はその時,ほんとうにそれを克服するように努力して乗り越えた。そういう経験をするという面でもOrangestarくんに会ったのはとても自分を成長させるための機会になってるんだっていう。そういう面でもすごい感謝してますよ。それはだって,Orangestarくんと出会わなかったらそういうの乗り越えるなんてなかったでしょうからね。 Orangestar:強いですね。 M.B:俺は少し長く生きてるから下手なところは見せられないなっていう,そういうのはあるよ。気をつけながらやってるよ。 Orangestar:そうですね,僕自身も地に足がついていない適当な高校生だった。身近にそういう人(M.B)がいて作品作っていると,生活の中でもそういう影響はすごく受けているのがわかるんですよ。4年前とは変わったような。 M.B:うん,すごい変わったね,Orangestarくん。まずよく喋るようになったよね。いや,違うな。あのとき(4年前)があまりにも喋らなかった。(笑) Orangestar:そうですね,今も口数は少ない方ですけど。 M.B:でも変わったよ。俺は最近ね,Orangestarくんの発言に,あ,そうだね!ってハッとしたりして,俺自身もOrangestarくんから学ばせてもらうことがたくさんあるわけなんですよ。 Orangestar:作品作る上でもそうなんですけど,作品作るときのスカイプって8割がた雑談。(笑) M.B:俺が結構脱線させちゃってる気が。 Orangestar:でもM.Bさんとの雑談はいつもおもしろいです。僕からしたらためになる。ひとりだったら気づけないこととか。 M.B:そういう面では俺もそうだね。Orangestarくんの見解や視野を見て、なるほどと。 Orangestar:お互いに気付き合う。           Session 7 『シンプルに』 につづく 前のセッション 次のセッション

対談 Orangestar × M.B 通算1,500万回再生の音楽動画クリエイターがヒットの裏側を語る⑤

By | 2017-09-21T12:30:49+00:00 2017年9月12日|Categories: モルモン×人々インタビュー|

動画再生回数1,500万回以上「未完成エイトビーツ」のボカロP:Orangestarと,タッグを組んでヒットを放つイラストレーターM.Bが, 今だから語る制作秘話 Orangestar: 19歳。音楽プロデューサー(ボカロP)。 両親ともクリスチャンの家庭に育つ。自身も幼い頃から家族とともに教会に通う。 高校時代をアメリカのユタ州で過ごす。そこですでに趣味として創作していたボカロ曲に熱中し次々に作品を作る。 イラストレーターのM.Bと出会い、コラボレーション作品がニコニコ動画を中心に人気を集める。 2015年にメジャーデビューを果たし,ファーストアルバムは現在までに1万7,000枚を売り上げるロングセラーとなっている。 M.B作「癒しの水」 M.B:20代のイラストレーター。両親がクリスチャンの家庭に生まれ、自身も教会に通って育つ。 イラストレーターとして独学し,作品の持ち込みから、ゲーム系のイラストレーターとして出発。兄を通してOrangestarと出逢い、同じ教会の会員で、クリエイターであることを知る。そこで意気投合し、Orangestarの書く楽曲にイラストを付けるという共同制作を開始する。 Session 5 1stアルバム『未完成エイトビーツ』 2015年4月に1stアルバム『未完成エイトビーツ』を発売,その直後に『空奏列車』をニコニコ動画に投稿し,『アスノヨゾラ』から2回目の週間ランキング1位を獲得。『空奏列車』の再生回数は99万回。Orangestarのフォロワー数が1万を超え,M.Bも5000人に。 「空奏列車」2015年2月 M.B:(空奏列車は)苦戦したね。あれは俺のイラストでも最も難しい部類に入るかな。 Orangestar:僕の中では最初から青のイメージがあったんですけど、それがなかなか伝えられなくて。 M.B:俺はゲーム系案件で色使いがカラフルなのばかり描いていたから,一つの色味で統一するっていうのが非常に慣れてなくて。 Orangestar:もうちょっと全体的に青なんですよね、っていうのがなかなか(伝わらなくて),電車の配置とか。でも最終的にサムネから何から、狙い通りのいい感じ。あれはアルバム発表にふさわしい盛り上がりでしたね。 M.B:17歳でボカロとかでメジャーデビューとかあんまいないもんね。 Orangestar:そうですね。メジャーではあったんですけど,当時まだ新しい会社で,お店とかにもあんまり置いてもらえてなくて。だから当日、フラゲ日※1でほぼ完売,発売日にも「全然どこにも売ってないです!」みたいな。2,3週間して再入荷してもらって,そこから売れて,結局オリコンは26位とかでしたね。週間は45位とかで。でもボカロ個人のアルバムがオリコンに入っただけでもよかった。未だに売れてるんですよね。なんだかんだ1万7000枚。 ※1 フラゲ=フライングゲットは、ゲームソフト・漫画・音楽CD・パソコン用パーツなどの商品をメーカー側の指定する正規の発売日より1日以上早く購入する(ゲットする)行為を指す俗語、和製英語の一つである。単にフライング(さらに略してフラゲ)、または早売り、早バレ(早く買う+内容をばらすの略)とも呼ばれる。購入側からではなく販売側から見た場合には、「フライング販売」などと言われる。 「未完成エイトビーツ/クロスフェード」2015年4月(アルバムプロモーション) M.B:ロングセラーってやつですか。すごいよね,個人のものでね。当時の俺らの集大成だったね。 歌詞の挿絵も。 Orangestar:1曲ずつ描いたもん。なんか途中であげられないんで,ふたりとも満足いくまでいっちゃう。技術面ではまだ中途半端でしようがないところがあるけど,その時点での自分の出せるところまでやらないと投稿したくない。 M.B:妥協したくないんだよね。妥協して出すと後悔する。 Orangestar:もちろん毎回できたわけではないけど。歌い手さんとコラボするときとかは特に。基本的に全部自分でやるやつには時間の制限がないけどね。だから1stアルバムを作り終えたあと,仕事の曲とか何曲か書き始めて,そこからの1年半くらい,僕の中でちょっと迷走期に入った。いろいろ考えるようになって。 M.B:仕事が向いてないって? Orangestar:結論から言うと,仕事で書くのは向いてないなって。 全部自分主催,僕ら主体で作りたいものを作るのが向いているなって。で,しばらく迷走して、高校を卒業してセカンドアルバムを作りはじめたくらいからまた楽しくなってきましたね。 Session 6 『M.B の苦悩につづく』 前のセッション [...]

対談 Orangestar × M.B 通算1,500万回再生の音楽動画クリエイターがヒットの裏側を語る④

By | 2017-09-21T12:31:01+00:00 2017年9月8日|Categories: モルモン×人々インタビュー|

動画再生回数1,500万回以上「未完成エイトビーツ」のボカロP:Orangestarと,タッグを組んでヒットを放つイラストレーターM.Bが, 今だから語る制作秘話 Session 4 『アスノヨゾラ哨戒班』 メジャーへ Orangestar:今更だけど、日本の友だちに向けて別れの挨拶みたいな曲を作ろうみたいに僕が勝手に作ってて。僕の中で「あぁ,これいい曲だ,いい曲できた」って思って,M.Bさんもすごい気に入ってくれて。 M.B:うん,とてもよかった。イラスト大変だったね。初めてのアニメーション。 Orangestar:注文を結構して。イラストも「これです!これこれ!」みたいな。その時点でこれは間違いなく現時点での僕の最高傑作になるなって,代表作になるなっていう予感がしていて。もうね,動画作ってる途中も夢中でいろんなアイデア出して,動画反転させるアイデアとか。 M.B:あれは成功だったね。 たしかにあれは最高傑作だったと思う。アニメーションとか画面の切り替えとか,歌の雰囲気とか全部完璧だったと思う。あれかなり手数かけたよね。 Orangestar:で,8月,僕の誕生日の前の日,学校が始まった日の朝に投稿して。投稿してすぐに学校に行ったんだけどね,寝ないで学校に行って,どうかなって反応見ながら。(笑) M.B:青春だな。(笑) Orangestar:でも最初はそうでもなかったんだよね。蝉時雨が1週間で10万回再生だったんだけど。アスノヨゾラも2週間で10万回再生で、おぉぉ!ってなって。 M.B:あれは1位になったよね。反応は遅かったけれど1位になれたんだ。 Orangestar:初めて1位になってそこから一気に注目が集まって。 M.B:アニメーションとか画面の切り替えとか全部完璧だったと思う。かなり手数かけたよね。すげえ大変だった思い出がある。空もかなり悩みながら描いたっていう思い出がある。 Orangestar:そう。で,次の日,僕の誕生日。(笑)16歳,最後の作品ってことで投稿して。 M.B:最高の誕生日プレゼント。祝われたね,みんなに。 「アスノヨゾラ哨戒班」2014年8月 Orangestar:そのあとに前から作ってた『雨き声残響』。あれはM.Bさんが忙しくて。 M.B:俺,めっちゃあの曲に絵が描きたくって。聞いた時に絶対描くって思ってた。今でも悔しい思いがある。(笑) Orangestar:あれは2発ヒットしたから落ち着けるために1回投稿しようと思って。僕は投稿するつもりはあんまりなかったんだけど,父親が投稿すればいいじゃんって言って。あぁいうのがニコニコでウケるとは全然思ってなくて。 「雨き声残響」2014年10月 M.B:確かにそうだね。あきらかに毛色が違うっていう感じかな。 Orangestar:そう。イラストを頼んだのは高校で同じ音楽のクラスだった女の子なんだけど,その子曰く,M.Bさんのイラストを意識して描いたって。 M.B:あぁ,そうなの? 救われた。(笑) Orangestar:(この)3つで流れを作っちゃって。 M.B:それで(人気を)キープしたよね。もうどんどんみんなの目に留まっているわけだから、なんか不動というか。 Orangestar:その次の月くらいにメジャーアルバムの話がメールできて。早かった。 M.B:17歳だもんね,そのときね。 Orangestar:そこからアルバム製作が始まって。 M.B:自分らの作品,いろいろ意味を持たせるようにしてたよね。ジャケットイラストとかもね。ただきれいな景色じゃなくて。 Orangestar:そうそう。飛行機雲の向きまで考えて。帰ってきてるんです,これは,とか。(笑) M.B:世界観の設定とかもやってたね。 Orangestar:バス停の案は完全にM.Bさんなんだけど。朱夏バス,シオン山。 M.B:結構こっそり描いたんだけど,メジャーデビューのサイトで拡大されてつっこまれたもんね。相互フォローの人に。シオンてなんですか?(笑)いろいろ語ってましたね。熱く語ってました。 Orangestar:熱かったぁ。作ったのは冬でしたけど。 M.B:俺らは完全に夏だったね。 Orangestar:そこの頃からやっとというか,活動の方向性がしっかりしてきた感じ。 M.B:確かにね,お互いがしっかりしてきた感じだね。 Session 5 『1stアルバム未完成エイトビーツ』につづく [...]

対談 Orangestar × M.B 通算1,500万回再生の音楽動画クリエイターがヒットの裏側を語る③

By | 2017-09-21T12:31:12+00:00 2017年9月8日|Categories: モルモン×人々インタビュー|

動画再生回数1,500万回以上「未完成エイトビーツ」のボカロP:Orangestarと,タッグを組んでヒットを放つイラストレーターM.Bが, 今だから語る制作秘話 Orangestar: 19歳。音楽プロデューサー(ボカロP)。 両親ともクリスチャンの家庭に育つ。自身も幼い頃から家族とともに教会に通う。 高校時代をアメリカのユタ州で過ごす。そこですでに趣味として創作していたボカロ曲に熱中し次々に作品を作る。 イラストレーターのM.Bと出会い、コラボレーション作品がニコニコ動画を中心に人気を集める。 2015年にメジャーデビューを果たし,ファーストアルバムは現在までに1万7,000枚を売り上げるロングセラーとなっている。 M.B作「癒しの水」 M.B:20代のイラストレーター。両親がクリスチャンの家庭に生まれ、自身も教会に通って育つ。 イラストレーターとして独学し,作品の持ち込みから、ゲーム系のイラストレーターとして出発。兄を通してOrangestarと出逢い、同じ教会の会員で、クリエイターであることを知る。そこで意気投合し、Orangestarの書く楽曲にイラストを付けるという共同制作を開始する。 Session 3 アメリカ留学と『イヤホンと蝉時雨』 Orangestar:タイムリミッターを投稿して,高1が終わって,日本の高校を一旦退学してアメリカに留学したのが2014年4月ですね。ユタ州。父親が「英語を勉強しよう!」みたいな。家族みんなを巻き込んで。で,アメリカに行って。 アメリカの学校って(新年度が)始まるのが8月の19日くらいで。僕が行ったのは高校(1年が)終わってからだから、ちょうど中途半端で。アメリカの高校は5月で終わるから。4月は引っ越した家の中でゴロゴロみたいな。父親が,これじゃいかん、と言って5月の1か月だけ高校に行って夏休みになって。まだ友だちもいない,暇だなぁと思って,しょうがないから曲作ろうと。そこから作曲に熱中しだして。日本の夏が恋しいなぁと思いながら,家にこもってできたのが『イヤホンと蝉時雨』。 「イヤホンと蟬時雨」2014年7月 M.B:夏休み中だったっけ。 Orangestar:投稿したのは7月でしたよね。今までの反省を活かして今回はシンプルにいきましょうって。今回は1枚の絵を使いまわして動画作って。 M.B:のちの俺らのスタイルになるね。1枚の絵を使って。 Orangestar:で,7月17日に投稿して。 M.B:投稿した日は眠れないなんて言って,反応が気になって。とりあえず反応が半端なかったんだよね。 Orangestar:7月17日に投稿して1週間で10万回再生。いきなり,そう。 M.B:ランキングいきなり上位だもんな。 Orangestar:そう。ランキング上位,いきなり無名の。デイリーランキングは2位だったんだけど,2位のまま週間ランキング2位にいって,月間ランキング2位にいって。 M.B:1位じゃないんだよね。 Orangestar:そう,1位はいろんな人が入れ替わっていった感じだけど,夏の間ずっと上位にいて,いきなりウケて,そこから急に人気出てきて。ツイッターで仲良くしていた人もいい曲だねってツイートしてくれて。ボカロ作ってたんだねって反応してくれて,そこからOrangestar,ね。 M.B:俺もそこから一気にフォロワーが増えたね。いわゆる日の目を見て,一気にファンがね。 Orangestar:もともと熱い話はしてたけど,まさかこんな早く人気が出るなんて。 M.B:そう,コツコツやっていくつもりだったんだよね。でも2作品目で、ぼわーんってきちゃってね。それからもう投稿したら絶対。 Orangestar:次が期待されて,だからもう次でウケたら、これは本物だなっていう雰囲気があって。僕は夏休みで暇だったから早速次の曲を作り始めて。 M.B:次がいよいよあの曲だよね。 Orangestar:次ですね。いきなり反応があったのもあってすごいふわふわしていたけど,いい感じだなってふたりでノッてきて。 M.B:確かに早かったけど,俺ら気持ちは変わらずやってたよね。 Orangestar:もともと熱かったから。何もない状態で熱かったところに状況が追いついた。 M.B:そうだね,俺ら未来を見てた。最初フォロワーは20人くらいだった。 Orangestar:27人。 M.B:タイムリミッターを載せたら50人くらい。イヤホンで200人くらいになった。結構ね,ポンポンっていったんだよ。 Session 4 『アスノヨゾラ哨戒班』 メジャーへ につづく 前のセッション 次のセッション [...]

対談 Orangestar × M.B 通算1,500万回再生の音楽動画クリエイターがヒットの裏側を語る②

By | 2017-09-21T12:31:20+00:00 2017年9月5日|Categories: モルモン×人々インタビュー|

動画再生回数1,500万回以上「未完成エイトビーツ」のボカロP:Orangestarと,タッグを組んでヒットを放つイラストレーターM.Bが, 今だから語る制作秘話 Orangestar:タイムリミッターってどうやって進めたんでしたっけ? M.B:イラスト完成までに2か月くらいかかったよね。苦戦したとかいうのもあったけど。 Orangestar:なんか仕事が重なったんですよね。 M.B:そうそう,なかなか進められなくて。で,そのときだな,たぶん1番,スカイプでね,熱いことを語り合ってた。 俺らこうやって出会ったのは意味があって,だから意味のある曲作らなきゃって。 それは好き勝手作るんじゃなくて,俺らクリスチャンという立場も踏まえて,世の中の人がそれを聞いて元気とか,勇気とかもらえるような。 それしかなかったよね。だからお互いそれを妨げることがないように私生活でも気をつけようとか。(笑) Orangestar:そうですね。なんかふたりともニコニコ(動画)とか全然見る人じゃなかったからニコニコの流行りとかも知らなかったんですけど,何を思ったか,そこで「俺らの時代を作る!」みたいなことを言ってて。 M.B:言ってたね(笑)。俺らの時代を作るなんて。 Orangestar:でも、当時、僕、全然しゃべらなくて。 M.B:そうそう,本当に最初のスカイプね。俺が9.9割くらいしゃべってたよ。Orangestarくんは「そうですね」って相槌だけで。 Orangestar:そうですね。基本的にM.Bさんが引っ張って。だから高1の僕はただの何も考えていない高校生みたいな。 遊びで曲作っている高校生がお兄さんと組むってなったら,なんかすごい熱い人で,教会のことにもすごく真面目で、えらく影響を受けましたね。 そこから作品も影響を受けて,で,タイムリミッター。初めて完成した合作。 M.B:初合作。 「未完成タイムリミッター」2014年2月 Orangestar:その頃の僕の最高再生数が700くらいで。で,タイムリミッターをあげたら1700くらい。まぁまぁまぁ,進歩かなって。 M.B:サムネ(サムネール)の力もあったんじゃないかなと思うね。ゲーム系案件で縮小した時に映えるっていう絵をいつも描いていたから。この活動のためだったんだな,きっとな。あの仕事の経験は。 Orangestar:曲的にも僕の中で初めて人に勧められるような曲を作ったかなと思ってて。初めて作品ぽいものを残せたかなって。 M.B:確かに,完成度としてはタイムリミッターが当時1番よかったかな。古いのも好きだったけどね。 (タイムリミッターは)キャラの口をね,歌詞に合わせるのが超面倒臭くて(笑)。もうこれやめましょうって,1回で。 Session 3 アメリカ留学と『イヤホンと蝉時雨』につづく 前のセッション 次のセッション

対談 Orangestar × M.B 通算1,500万回再生の音楽動画クリエイターがヒットの裏側を語る①

By | 2017-09-21T12:31:31+00:00 2017年9月1日|Categories: モルモン×人々インタビュー|

動画再生回数1,500万回以上「未完成エイトビーツ」のボカロP:Orangestarと,タッグを組んでヒットを放つイラストレーターM.Bが, 今だから語る制作秘話 Orangestar: 19歳。音楽プロデューサー(ボカロP)。 両親ともクリスチャンの家庭に育つ。自身も幼い頃から家族とともに教会に通う。 高校時代をアメリカのユタ州で過ごす。そこですでに趣味として創作していたボカロ曲に熱中し次々に作品を作る。 イラストレーターのM.Bと出会い、コラボレーション作品がニコニコ動画を中心に人気を集める。 2015年にメジャーデビューを果たし,ファーストアルバムは現在までに1万7,000枚を売り上げるロングセラーとなっている。 M.B作「癒しの水」 M.B:20代のイラストレーター。両親がクリスチャンの家庭に生まれ、自身も教会に通って育つ。 イラストレーターとして独学し,作品の持ち込みから、ゲーム系のイラストレーターとして出発。兄を通してOrangestarと出逢い、同じ教会の会員で、クリエイターであることを知る。そこで意気投合し、Orangestarの書く楽曲にイラストを付けるという共同制作を開始する。 Session 1 出会いと『夏色アンサー』 Orangestar:出会いは直接じゃないですね。僕は教会の若い人が参加するイベントの帰りのバスの中でパソコンで作曲してたんですけど,そのときたまたま隣に座ったM.Bさんのお兄さんから「なにしてんの?」って声をかけられて。 当時僕は自分の動画を作ってて,そんな趣味の話をしていたら「僕の弟がイラストレーターをやっているよ」って言われて。それでイラスト見せてもらったらクオリティがすごい!ってなって。家に着いてから早速フェイスブックでコンタクトとって。 そのバスの中で作っていたのが『夏色アンサー』だったんですけど。 「夏色アンサー」2014年7月 M.B:自分視点からだと……Orangestarっていう人がボカロの曲を作っているんだと,それでどんなのを作ってるんだろうって聞いてみた。一通り聞いて「あぁ,持ってるな」と感じたのを覚えてる。リズムとか歌詞の入れ方とかセンスを感じるなぁって。 Orangestar:2013年の夏だったかな。例のイベントがあった8月。 M.B:自分の心境としては,その頃ボカロっていうのが盛んになってて,全く当てはなかったんだけれど,自分も誰かの曲を描いてみたいなってすごく思っていたんだよね。そのときにOrangestarくんを知って,これ以上ない人だなって思った。 Orangestar:当時の僕は遊びの延長線上で曲を作っていて,そこに強力な仲間が現れた感じで。こんな人が僕の曲に絵を描くの? 釣り合わないっていうくらいの。 僕は当時スカイプも持っていなくて、電話で話したんですよね。夏色アンサーにイラストつけてほしいって。最初だったから、ふたりしてノッて熱かったですね。 M.B:熱かったね(笑)。夏色アンサーの歌詞についてはいろいろ突っ込んだ気がするんだよね。 Orangestar:そう,当時僕は自分が作りたいものを作っていた感じで。 だからM.Bさんが『ここはどういう意味なの? この歌詞どういうこと?』みたいな。 M.B:俺,本当に,Orangestarくんと出会ったのは偶然と思ってなかった。同じ志を持った,なんだろう,運命的な出会いっていうのかな。 Orangestar:うん。最初は僕が声をかけたんですけど,M.Bさんに引っ張られた感じで。 出会う前と出会ってからの作品は歌詞が違いますね。 M.B:ちょっと希望なくね? みたいな(笑)。もっと希望あるやつ作ろうぜ,元気の出るやつ作ろうぜ,みたいな。 Orangestar:それで僕もどんどん熱くなって沸騰して,こんな動画作りたいとかって注文して,熱くなりすぎて行き詰まったから,こっち先にあげていいですかって。(笑) M.B:次の作ってたんだっけ? Orangestar:そう,タイムリミッター。 Session 2 初めての合作『未完成タイムリミッター』へつづく 次のセッション