信子母さんのエッセイ第98回「渡辺和子さんの話」

第98回「渡辺和子さんの話」

ちょっとサボると たちまちドカンと増える家事。
脱衣所には山積みの洗濯物。
流しには大量の食器。
カビの出てきた浴室。
散らかったリビング。
出し忘れた資源ごみ。

はあ…

すぐに取り掛かる気になれなくて、うんざりしながらソファーに腰掛け、ケータイを触っていたら、6年ほど前に書きとめていた文章が、ひょっこりと出てきました。

ノートルダム清心女子大学の学長や理事長を歴任された渡辺和子さんのお話です。

渡辺さんがアメリカの修道院で学ばれていた20代の頃に、こんなことがあったそうです。

ある日、食事の準備で食卓にお皿を配っていたところ、1人のシスターが近づいてきて尋ねました。
「渡辺さん、あなたは今、何を考えながら、お皿を配っていますか?」
渡辺さんは、とまどいつつ、「何も考えていません」と答えました。
するとシスターは、「あなたは時間を無駄にしています。なぜ、このお皿を使う人の幸せを祈りながら配らないのですか? 」と言ったそうです。

わたしはしばらくその文章に目をとめていました。


幸せを祈る?

この洗濯物を着る夫が幸せでありますように。
この食器で食べる息子たちが幸せでありますように。
この部屋でくつろぐ家族が幸せでありますように。

… って?


そうね。

そんなふうに考えることができたなら、毎日続くこの家事も、確かに違って見えるよね…

教会の内外を問わず、素晴らしい方たちの模範は、わたしに勇気を与えてくれます。

よし、始めようかな。

家族の幸せを願いつつ、まずは茶碗洗いから!

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