信子母さんのエッセイ第90回「空を見上げて」

第90回「空を見上げて」

若い頃のわたしは、しょっちゅう自分を裁いてた。

良いことをしようとする自分。
良くなりたいと願う自分。
ほんとはそうじゃないくせに、と
そんな自分を責める自分。

ほんとのわたしはどっちのわたし??

そうして出す結論は、
大抵の場合、悪い方のわたし。

悪い自分がほんとの自分で、良くなろうとしている自分は偽善者だと。

でも、 やがて
それは違うと気づいた。

頑張るのもわたし。
めげるのもわたし。
奮い立つのもわたし。
そんなわたしを くじくのもわたし。
それでもまた頑張るのもわたし。

悪い方だけがほんとの自分だなんて
そんなのあまりに短絡的。

どっちの自分もほんとの自分。
自分はひとつじゃないってことに。

自分をよく見せようとするのは、
ほんとはそうなりたいからでしょ。
なりたい自分を知ってるからでしょ。

偽善者という言葉で、頑張る気持ちまで裁いちゃいけない。

わたしの思いも、心の向きも、
弱さも強さも可能性もすべて、
ほんとのわたしをご存知なのは
天におられる神様だけだ。

だから、
空を見上げて思いを馳せる。

神様は、今のわたしをご覧になって、
喜ばれてる?
悲しまれてる?

そうやって自分を吟味しながら
少しずつ進んでいけばいい。

… それから10年、20年、30年…

64歳のわたしは今も
空を見上げて思いを馳せる。

神様は、今のわたしをご覧になって、
喜んでおられるかしら?

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