信子母さんのエッセイ第6回「おかげ、おかげて思わなんよ」

  

わかってるよ、と言いたくなるくらい 母から繰り返し言われてきたことの一つに

「おかげ、おかげて思わなんよ」という言葉があります。

熊本弁で「おかげさま、おかげさまと思わなければいけないよ」という意味です。

 

母の言葉はこうです。

 

「どがんこつでん当たり前て思うちゃならん(どんなことでも 当たり前と思ってはいけない)。

世の中に当たり前んこつぁ  なぁんもなかっだけん(世の中に当たり前のことなんか何もないんだから)。

なんでん、ご先祖さん  人さんのおかげだけんね(なんでも、ご先祖さま 人さまのおかげだからね)。

どがんときでん、そっば忘れちゃならんよ(どんなときでも、それを忘れてはいけないよ)。

よかこつのあったっちゃ、けしてのぼせちゃならん(いいことがあっても、決して高慢になってはいけない)。

おかげ、おかげて、頭ば下げて暮らすなら、みんなから可愛がってもらわるっけんね(おかげさま、おかげさま、と頭を下げて暮らすなら、みんなから可愛がってもらえるからね)。

よかね?信子ちゃん、おかげ、おかげば、忘るっとでけんよ(いい?信子ちゃん、おかげさま、おかげさま、の気持ちを忘れてはいけないよ)」

 

わたしは62歳で、10人の子どもたちの母親で、6人の孫のおばあちゃんですが、母の前では今でも長女の「信子ちゃん」です。

 

忘れんよ、お母さん。

ちゃんとしっかり、覚えとくけん!(覚えておくから!)

 

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