信子母さんのエッセイ第4回「うまっ!」

第4回「うまっ!」

 

我が家の六男・一心、17歳。高校2年生。

 

学校から帰ると「ただいま」ではなく「腹減ったー!」と言いながら靴を脱ぎ、制服のまま台所にやって来ます。

フライパンの中を覗いて「うまそーっ!」とまず一言。

味見味見!と催促するので、小皿に乗せて手渡すと、すぐ口に入れて「うまっ!」と満面の笑みです。

食事の際には、二口三口食べるごとに「うまっ!」を連発しながら お代わり2回。

空っぽになったお皿に箸を置いて、締めの言葉は「うまかったー!」。

 

いつもそう。

 

そんな一心を見ていると、ゲームばっかりすることも、茶碗洗いをサボったことも、セミナリーの授業中に寝ていたことも、全部許せちゃうのです。

 

一心の「うまっ!」は、まるで魔法の言葉のよう。

疲れは取れるし、やる気は出るし、なんだか、自分が、料理上手なお母さんみたいに思えて来るから不思議です。

 

ほんとはね、

そんなに料理が上手ではないんです。

いつも美味しいご馳走が並んでいるわけでもないんです。手抜きも多いし、あり合わせばかりで申し訳ないなぁと思う日だって少なくはないのです。

 

それでも、一心が「うまっ!」と笑うと、これでもいいのかな、と思えてきます。

 

一心の惜しみない賞賛の言葉は、わたしを受け入れ、強め、高め、励まし、いつも元気にしてくれます。

 

わたしはどう?

 

子どもたちや夫に そんな言葉をかけているかしら?

 

言わなくてもわかることは、言われたら嬉しいことばかりです。

わたしも、もっともっと口に出して褒めよう。感謝しよう。ねぎらおう。

 

 

「うまっ!」

今日も食卓からは、一心の明るい声が聞こえてきます。(^ν^)💖

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