信子母さんのエッセイ第15回「背中で語る」

「子どもは親の背中を見て育つ」とは、よく聞く言葉です。
「背中で語る」という言葉もあります。

どうして正面じゃなくて背中なんだろ?

あくまでもわたしの感覚なのですが、正面には”意識している”、
背中には”意識していない” というイメージがあります。
意識しないで語る、ということは、その人の生き方そのもので伝える、ということでしょうか?

わたしの両親のことを考えてみました。

67歳で亡くなった父は、真面目に黙々と働く人でした。
穏やかで子煩悩で無口で、歌が上手で本が好き。
字を書くのも絵を描くのも物を作るのも、どんな作業も 丁寧すぎるくらい丁寧でした。
思い出すのは、わたしと弟が小さかった頃に父がしてくれたお話や、トランプ手品の数々です。
「もういっかい!もういっかい!」とリクエストするわたしたちに笑顔で応じてくれていた父。
本当に優しかったなあ。

今年86歳を迎えた母は、若い頃から社交的で積極的で、情に厚く、
よく気がつきよく動く、パワフルな人でした。
子どもへの溢れる思いは過保護なくらいでしたが(笑)、
わたしたちが巣立つまで、「自分は後回し。どんな時も子どもが第一!」という姿勢を 、
ブレることなく見事に貫いた母です。
歳を重ねた今でも、娘や孫やひ孫を思い、心は愛に満ちています。

こうして書いてみると、背中は、教えになり、思い出になるんだな、とあらためて思います。

では、わたしの背中は?
夫の背中は?
わたしたち夫婦の背中は、子どもたちに何を語っているんだろう?

先日テレビで、背中を伸ばす体操を紹介していました。
背筋を鍛えることは、姿勢を美しくし、若さを保つだけでなく、内臓にもいいのだとか。
なるほど。

いい背中になりたいものです。
見た目だけでなく、背中で伝えるそのメッセージも。

 

 

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コメント

    • 菅原 美千代
    • 2017年 9月 14日

    背中、背中、背中。

    明日の学校での会議の書類を作成している父の背中?
    父は書斎で作業していたから見た事ない。
    テストの採点をしている母の背中。通知表をつけていた母の背中。
    思い出しました。
    私達夫婦は出来てるのかな?

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