信子母さんのエッセイ第105回「まかせろ!」

第105回「まかせろ!」

食事会の前。

友達はもうすぐ来るというのに、リビングは散らかっています。

わたしは料理を作っている真っ最中。

「ねぇ、ひゅうちゃん!片付け 間に合わないのよ。手伝って〜!」と言うと、日向が一言。「まかせろ!」。

息子たちが発するなんとも頼もしいこの言葉。

いつ、誰が言い始めたのかは思い出せないのですが、日記を読み返すと、6年前にはもう大我が口にしていたことがわかります。

大我が高校生、不動が小学6年生の頃の、ある夜のできごとです。

**********

夜の11時30分。

不動が、大きなため息をつきながら茶碗を洗い始めました。

今日金曜日は不動の当番。

(我が家では当時茶碗洗いは当番制でした)

夕食後、テレビを見ていた不動に、茶碗を早く洗うようにと何度も言ったのに、不動は、うん!と返事はするもののテレビを見続けていました。

そして、リビングでそのまま眠ってしまったので、起こして茶碗を洗うように言ったのです。

不動は眠い目をこすりながら、起き上がり、いやいや台所に立ちました。

「ふうちゃん、お母さんは、早く洗うように言ったけど、ふうちゃんはテレビを見続ける方を選んだでしょ。その結果がこんなに遅い時間の茶碗洗いだよ。何を選んでもいいけど、その結果は自分で引き受けないといけないの。ふうちゃんが自分で選んだ結果なんだから、遅くなっても最後までちゃんと洗ってね」

「お母さん、明日の朝じゃだめ?」

「だめだよ。だって明日は朝早くから部活でしょ?」

「はぁぁぁぁあ…」

不動は大きなため息をつきながら洗い始めました。

「じゃ、お母さんはもう寝るから、最後まで洗ってから寝なさいね」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ため息をつきつき不動は茶碗を洗っています。

可哀想ではあるのですが、当番は当番です。

そこで、大我にこっそり頼んでみました。

「たいちゃん、少し手伝ってあげてくれる?」

「まかせろ!」

大我は不動の横に立ち、「ほら、やるぞ!」と一緒に洗ってくれました。

(2013年10月12日の日記より)

**********

欠点のある息子たちです。

心配事もないではありません。

マイナスの面が目について、気になるときもあります。

でも、大我も日向も一心も不動も皆、「まかせろ!」と言って動く優しさや頼もしさを 持っています。

そのことを忘れないようにしないとね!( ◠‿◠ )💖

今日は土曜日。

合宿から一心が帰ってきます。

わたしは手が離せないので大我に頼んでみました。

「ねえ、たいちゃん、一心くんのお迎え、お願いできる?」

「まかせろ!」

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