
第105回「まかせろ!」
食事会の前。
友達はもうすぐ来るというのに、リビングは散らかっています。
わたしは料理を作っている真っ最中。
「ねぇ、ひゅうちゃん!片付け 間に合わないのよ。手伝って〜!」と言うと、日向が一言。「まかせろ!」。
息子たちが発するなんとも頼もしいこの言葉。
いつ、誰が言い始めたのかは思い出せないのですが、日記を読み返すと、6年前にはもう大我が口にしていたことがわかります。
大我が高校生、不動が小学6年生の頃の、ある夜のできごとです。
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夜の11時30分。
不動が、大きなため息をつきながら茶碗を洗い始めました。
今日金曜日は不動の当番。
(我が家では当時茶碗洗いは当番制でした)
夕食後、テレビを見ていた不動に、茶碗を早く洗うようにと何度も言ったのに、不動は、うん!と返事はするもののテレビを見続けていました。
そして、リビングでそのまま眠ってしまったので、起こして茶碗を洗うように言ったのです。
不動は眠い目をこすりながら、起き上がり、いやいや台所に立ちました。
「ふうちゃん、お母さんは、早く洗うように言ったけど、ふうちゃんはテレビを見続ける方を選んだでしょ。その結果がこんなに遅い時間の茶碗洗いだよ。何を選んでもいいけど、その結果は自分で引き受けないといけないの。ふうちゃんが自分で選んだ結果なんだから、遅くなっても最後までちゃんと洗ってね」
「お母さん、明日の朝じゃだめ?」
「だめだよ。だって明日は朝早くから部活でしょ?」
「はぁぁぁぁあ…」
不動は大きなため息をつきながら洗い始めました。
「じゃ、お母さんはもう寝るから、最後まで洗ってから寝なさいね」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ため息をつきつき不動は茶碗を洗っています。
可哀想ではあるのですが、当番は当番です。
そこで、大我にこっそり頼んでみました。
「たいちゃん、少し手伝ってあげてくれる?」
「まかせろ!」
大我は不動の横に立ち、「ほら、やるぞ!」と一緒に洗ってくれました。
(2013年10月12日の日記より)
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欠点のある息子たちです。
心配事もないではありません。
マイナスの面が目について、気になるときもあります。
でも、大我も日向も一心も不動も皆、「まかせろ!」と言って動く優しさや頼もしさを 持っています。
そのことを忘れないようにしないとね!( ◠‿◠ )💖
今日は土曜日。
合宿から一心が帰ってきます。
わたしは手が離せないので大我に頼んでみました。
「ねえ、たいちゃん、一心くんのお迎え、お願いできる?」
「まかせろ!」
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