宣教師は何をしているの?―ロケットさんインタビュー②

宣教師と仲良くしたいけど宗教にしつこく勧誘されるのではないだろうかとか、物を売られるのではないだろうかといろんな不安を持っていらっしゃる方がいますがその人たちに伝えたい言葉がありますか。

宣教師は何も請求も強制もしませんよ。何も売ったりもしません。布教活動をしているので宗教的メッセージと「モルモン書」を分かち合いたいと思っているのは確かですね。モルモン書やモルモンの教えについて書いてある小さなパンフレットなども差し上げることがあります。どうして神様を信じ、キリストを信じると良いのかを分かち合いたいだけです。そして、教会は怖い場所ではなく素晴らしい場所だと知ってもらいたいです。

 

宗教が違っていても仲良くできますか

もちろん。先日駅でケニアから来た男性と出会いました。「外人同士だね」って話しかけて、いろいろ話をしていたら、彼はセブンスデー・アドベンチスト教会の方でした。彼の宗教についてはそこまで詳しくないですが、同じクリスチャンでした。わたしたちモルモンは神を礼拝する日が日曜日ですが、彼らは土曜日だそうです。でも、同じキリストや聖書を信じていました。信じていることがいくつか違うこともあれば、共通していることもあるものです。彼は「またお互いの教会について話し合おうね」と言って別れました。違いがあっても楽しい会話ができますよ。

 

宣教師をしていたらやはりいろんな方にお会いしますよね。今までで印象に残った出会いがありますか。

以前倉敷市でとてもクールな年配の男性と出会ったことがあります。スターバックスで読書をしていた70歳くらいの方で英語も少しできました。話しを聞くと、生涯ずっと理科と科学を勉強されてきて、発明家になって日本のペットボトルの開発にも携わったと話していました。いろんな活躍をしてきた人生を振り替えりながら、今では毎日スターバックスへ通っているのだとか。かっこよかったです。他には、プロのシンガーと出会ったり、モデルさんと出会ったり。世の中にはたくさんの違う生活している人がいます。それに触れるのはとても面白いし、刺激を受けます。

 

宣教師になって自分が変わったなと思ったことありますか。

はい、見知らぬ人に話しをかけるのを恐れなくなりました。わたしは本当に人々の生活を知るのが大好きです。みんな興味深い人生を送っています。これは知り合う機会さえ作れば分かることです。話しあえば相手のことを理解できるし、相手の夢や目標や人生で達成したいことなどを知れて楽しいです。宣教師の期間が終わっても人と出会い知り合うことを大切にしていきたいですね。

 

宣教師はお手伝いがしたいとよく言ってきますが、どんなことをお手伝いするんですか。

わたしたち宣教師はいつも誰かを助けるために機会を探しています。草刈りでも、草抜きでも、お掃除でも、お引越しのお手伝いでも。わたしは得意とまでは行きませんがお掃除を手伝うのが好きですよ。それから、話し相手にもなれます。誰かの代わりに大きな決断を下したり、カウンセラーのようにアドバイスをあげたりすることはできませんけどね。

 

自分の生活を中断してまで人を助けたいってどうしてそんなに思えるのですか。

神様を信じているからです。人が良い意味で変わるのを見てきました。特に自分自身です。神によってわたしは救われて変わりました。だから、自分も誰かが変わるお手伝いがしたいのです。

仲良くした女性の友達がいますが、彼女は人生で辛いことがありました。わたしたちは、彼女が抱えていた個人的な悩みを助ける機会がありました。問題を克服する喜びを見出すと、彼女は前向きになりました。それを見るのが嬉しかったです。相手を思いやる気持ちがあるから助けたいのです。人はみんな大事な存在です。だから助けが必要なら手を差し伸べたいと思います。

 

宣教師になって学んだこと、大切にしていることってありますか。

わたしが一番こだわっている言葉は「チャリティー」です。日本語では「慈愛」ですね。慈愛はとても大切です。愛というものがあり、慈愛というものがあります。そして、慈愛は他人に対する大きな愛のことだと思います。うまく説明できないですが、聖書にはキリストの持つような愛を祈り求めれば与えられると書いてあります。宣教師になって何よりもわたしが学んだことは「人を愛すること」です。たとえ、お互いに賛成できなくても、たとえ門前払いされても、たとえ意地悪なことを言われたとしても、わたしはそんな人たちもみんな愛せます。みんなはわたしの兄弟姉妹だと思っていますから。

 

宣教師の残りの時間をどう過ごたいですか。

毎日笑顔で出かけたいです。疲れていても、お腹が空いていても(笑)、笑顔で前進していきたいです。時々疲れていて、出かけたくない日も正直あります。でも、どこかで助けを必要としている人がいる限り、わたしは頑張ります。

 

異郷で奉仕するロケットさんの心には、人を思いやる気持ちいっぱいでした。毎日布教活動だけでなく、英会話を教えたり人を助けるための奉仕をしたり、一生懸命に言語の勉強をしていたのが興味深かったです  ロケットさんは今年の春に米国に帰りますが、残り数ヶ月はまだまだ新しい出会いと助けの必要な人を探しながら同僚と仲良く日本の町を走り続けます。

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