宣教師って何をしているの?―ロケットさんインタビュー① 

胸にはネームバッジ、頭にはヘルメットをかぶって、スカートをゆらゆらさせながら日本の町をマウンテインバイクで走っていく可愛いらしい女性たちを見かけたこがあるでしょうか。彼女らは、モルモン教会の宣教師です。欧米では「シスター」と呼ばれ、日本では「姉妹」と呼ばれています。ほとんどが大学や仕事を中断して、一年半のボランティアに出ている20代の若者です。異郷で奉仕する彼女たちの心にはどんな思いがひそんでいるのでしょうか。また、実際に彼女たちが毎日していることって何でしょう。日本の近畿四国地方で宣教師しているジョーダンアンロケットさん(20)にいろいろ聞いてみました。

ロケットさんは、米国のアイダホ州のスターという町からやってきた7人家族の長女です。モルモンの家庭に生まれ育ち、2016年の9月に宣教師として日本にやってきました。そして今年、2018年の4月に国に帰る予定だそうです。

 

多くの宣教師は大学中断してボランティアに出ているって聞いていますが、ロケットさんも宣教師になる前は学生さんだったんですか。

はい、ブリガム・ヤング大学アイダホ校で一年間勉強をしていました。そこで心理学とスペイン語を習っていました。家から大学までは5時間の長い距離があったので、実家を離れて寮に住みながら大学に通っていました。

 

宣教師期間が終わったらやっぱり学校に戻るのですか。

はい、帰ってから2週間半後にまた学校に戻る予定です。でも、今度は日本語と聖書の勉強をしたいと思っています。そして、世界中を旅していつかエルサレムに行きたいと思っています。

 

エルサレムと日本語、面白いですね。いつからそう思うようになったのですか。

奉仕活動期間が半分経ってからだったと思います。宣教師は、毎朝個人勉強の時間があります。その学習時間を通してわたしは以前よりもキリストについて詳しくなり神様に近づいたと感じています。キリストは世界中の人に良く知られている方です。そして、多くの人々の人生がキリストに影響されています。たくさんの人が彼を愛し、彼の教えを信じています。そんな彼の人生のことをもっと詳しく知りたくて、彼の故郷、エルサレムに行って見たくなったわけです。そして、日本語は、日本に来てから言葉が大好きになったから、帰っても勉強し続けたいと思いました。

 

宣教師って街頭で布教活動ているイメージだったのですが、学習時間もあるのですね。毎日どんな風に勉強をしているのですか。 

教会の教えやモルモン書、聖書に対する理解を増すために、宣教師はみんな毎日個人勉強に1時間、同僚と一緒の勉強時間に1時間を費やします。そして、1時間言葉の勉強もしています。宣教師になったばかりの同僚がいる場合は追加で30分、勉強をします。

 

勉強といえば、外国から来る宣教師は任地が決定されてから実際に日本に来るまでに9週間ぐらいしか準備期間がないと聞いていますが、新しい言語をマスターするにはかなり短い期間ですよね。大変じゃないですか。

確かに日本に来て一番のチャレンジが言葉でした。わたしは本当はシャイな性格ではないのだけど、言葉が上手く話せなくてすごくシャイになってしまいました。慣れるまで苦労しました。宣教師になる前はスペイン語を7年間勉強をしていました。そのせいか、日本に来た最初の頃は、日本語を話そうとしてもスペイン語が出てきたりして大変でした。ともかく日本語とスペイン語と英語が頭で混ざって混乱しました。今でも、時々おしゃべりの場で何が起きているのか分からないときがあります。帰るまでにもっと言葉を理解できるようになれたらなと思って頑張って勉強を続けています。

宣教師はペアでいつもいるみたいですが、自分では相手を選ないし、転勤があるごとに同僚が変わるのですよね。見ず知らずの人と一緒に毎日行動するって大変じゃないですか。 

そうですね、他人と一日中行動するのってしんどいですよ。(笑)今までに日本人の同僚が1人、オーストラリア人が2人とアメリカ人が7人いました。宣教師になる前は24時間誰かと常に過ごすことなんてなかったから、宣教師になったばかりの時は慣れるのに大変でした。でも、家族や友達を国に残し、ある意味一人で宣教師として来日しますから、色々と寂しく感じたりします。そんなとき、同僚がいるってすごく助かります。ペアって大変に見えますが、実は素晴らしいシステムです。辛い時に自分をサポートする人が常にいるし、同僚から多くの親友が見出せますよ。今では一人でいたら逆に「わたしの相棒はどこ」って不安になってしまうくらいです。

 

毎日関わっている布教活動と奉仕活動について教えてください。

はい、家をノックしたりしますね。でも、よく道端や公園で人に話しかけています。メインの目的は家族を見つけ、彼らにキリストの教えを分かち合うことです。でも、他の奉仕活動もしていますよ。例えば、無料英会話もしています。それ以外にも、個人や家族に教えたりする30分から60分のプログラムがあって、前半に教会の教えについて分かち合い、後半は英語を教えたりします。相手の希望の時間に合わせて、自宅訪問をしたり、教会で会ったりできます。

 

無料英会話は本当に英会話だけですか、それともやっぱり宗教について触れたりしますか

クラスでは宗教については話しません。Goeigo無料英会話はミッションスクールなのでお祈りをしてから始めますけど。自分たちが宣教師であってイエス・キリストについて教えていると自己紹介はしますね。興味を持ってくださった方がいたら、クラスが終わってからなら宗教についての話しができますが、クラスの時間は基本英語を教えるだけです。

 

宣教師の目的について教えてください。

宣教師の目的というか夢ですけど。それは、わたしたちのメッセージに興味を持ってくださる方と出会うことです。イエス・キリストや神様について学びたい、そんな方とお話しができたらな、といつも思っています。何回かそんな機会がありました。門払いは正直辛いですね。

 

メッセージを伝えたいということですが、具体的に何を人々と分かち合うのが 好きですか。

モルモン書について分かち合うことが好きです。モルモン書は聖書と変わりはありません。同じようなものです。それぞれ別々の地域で起きたお話しですが、二つともイエス・キリストと神様の存在を証する書物なので大好きです。日本に来たばかりの時、確か3ヶ月たった頃の話しですが。初めての同僚と一緒だった頃、あるお宅を訪問して、男性と出会いました。彼とはほとんど日本語で話していましたが、英語も少しできたので英語でもお話しをしました。玄関先で教会の話やモルモン書について、神様やキリストについて語りました。話がはずんだのでモルモン書を読んでみませんかと言ってみたら、彼は、「今の自分にはもっと神様の存在が必要だ」と言って本を受け取ってくれました。彼がモルモン書の最初のページを読んで感想を後で言ってくれました。「この本が人を助けるためにある」と書いてある箇所を読んで感動し、興味を持ってくださいました。とても嬉しかったです。素敵な分かち合いの時間でした。

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